フェンダーメキシコ『Standard Telecaster』レビュー
ここ数年「テレキャスターが欲しいな」とぼんやり思い続けていたところ、お手頃な価格のテレキャスターを見つけて気に入ったので、早速購入しました。
手に入れたのは、フェンダーのStandard Telecaster(ブラウンサンバースト)です。
フェンダーメキシコ
低価格の秘密は、エンセナダ工場で製作されたメキシコ製だから。フェンダーメキシコと呼ばれているものです。
とはいえ、フェンダーメキシコは通称であり、ブランドとしてはフェンダーUSAの一部です。見て分かる違いは、ヘッド裏の「Made In Mexico」という刻印くらいでしょう。
私が手に入れた個体は状態も良く、低価格のギターとは思えない佇まいです。「フェンダーメキシコのギターだから」と、毛嫌いするのはもったいないと感じました。
ミリサイズのフェンダージャパンと違って、インチサイズのフェンダーメキシコは、フェンダーUSAとパーツの互換性もありますしね。
【追記】フェンダージャパンは本家フェンダーに統合されて、「ジャパンエクスクルーシブ」ブランドとして新生しました。ジャパンエクスクルーシブの規格は未確認です。
カタログスペック
Standard Telecasterの詳細はこんな感じ。
ボディ | |
---|---|
素材 | アルダー |
塗装 | ポリエステル |
カラー |
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ネック | |
シェイプ | モダン "C" シェイプ |
フレット数 | 21 |
フレットサイズ | ミディアムジャンボ |
ポジションマーク | 黒点 |
指板 | メイプル |
パーツ | |
ピックガード | 3プライ WBW |
ブリッジ | 6サドル・スルーボディーブリッジ(クローム) |
エレクトロニクス | |
PUレイアウト | S/S |
ピックアップ | Hot Tele Single-Coil Pickup with Alnico 3 Magnets |
コントロール | 3WAYピックアップセレクター, 1ボリューム, 1トーン |
付属品 | |
ツール | トラスロッドレンチ 3/16" |
ケース | スタンダードギグバッグ |
ファーストインプレッション
まずは、ネックのフィーリングが良好でとても弾きやすい。ミディアムジャンボのフレットも押さえやすくて、バレーコードの押さえ残しも起きにくいです。
フェンダーが「モダン "C" シェイプ」と呼称するこのネックシェイプは、カタログによると上位シリーズのAmerican Standard Telecaster(アメスタ)やAmerican Deluxe Telecaster(アメデラ)にも採用されているので、フィーリングはテレキャスター共通のものでしょう。
ピックアップもこの価格帯のギターにマウントされているパーツとしては合格点です。テレキャスターならではの、フロントとリアのキャラクターの違いがしっかり出ていて楽しめます。何気にミックスポジションが気持ち良い音を出しました。
6WAYサドルブリッジ
このテレキャスターを買う決め手になったのが、ストラトタイプの6WAYサドルが付いたブリッジです。
テレキャスターというと3WAYのブラスサドルですね。でもオクターブチューニングと弦高の調整のしやすさ等を考えて、ストラトタイプのサドルが欲しかったのです。
6WAYサドルのブリッジは、アメスタやアメデラも採用している現在のスタンダードなのですが、ほかの手頃な価格のテレキャスターはブラスサドルだったり、ボディを通さないタイプだったり……。
なので、このギターは渡りに船でした。ギターは規格が結構まちまちだから、ぴったりと合う交換用パーツを探すのは大変な場合もあります。最初から付いていれば余計な苦労をしなくて済みますから。
総評
フェンダーの練習用ミニアンプで一頻り弾きまくりました。いやー、なかなか楽しいギターです。いわゆる「テレキャスサウンド」を追及する気はないので、これで充分。
後はお財布との相談です。二十数万円出しても惜しくないなら、言われなくてもアメデラを買うでしょうしね。
購入店
フェンダーメキシコのStandard Telecasterは、日本にあまり入っていないのか、 ギターショップの店頭では長期店頭在庫品のくたびれた個体しか見つかりませんでした。
そこで、音楽系ネット通販のサウンドハウスで購入することにしました。せっかく現行機種の新品を買うなら、ピカピカなのが欲しいですよね。
ショールームは有りますが、基本的に倉庫の在庫商品から出荷されるようで、未試奏のまっさらなギターが届きました。
私が調べた限りでは、価格もどこよりも安かったです。サウンドハウスは初めて使いましが、発送も早く、注文も簡単で、気持ちよく買えました。
カラー
テレキャスターは、サンバーストが良く似合う。ということでブラウンサンバーストを選びましたが、もちろん他の色もあります。
画像のブラックの他にも、キャンディーアップルレッドなどのカラーが選べます。
おわりに
期待以上に気に入ったギターなので、なんだか記事が長くなってしまいました。テレキャスター選びの参考になれば幸いです。
- タイトル:
- フェンダーメキシコ『Standard Telecaster』レビュー
- カテゴリ:
- 音楽
- 公開日:
- 2010年09月11日
- 更新日:
- 2018年06月14日