2ちゃんねるブラウザのNGwords.txtの中身を見てゾッとした話

ふと、2ちゃんねるブラウザのNGwords.txtの中身を見てゾッとした。

私が初めて『2ちゃんねる』を見たのは、ネットを始めて間もない頃だった。当時好きだった芸能人の名前で検索してたどり着いたのだ。そのスレは罵詈雑言で埋め尽くされていて、なんて怖くて気持ちの悪いところなのだと愕然としたのを覚えている。

今考えると、本スレとは別のアンチスレだったのだろう。しかし、まだネットの右も左も分かっていなかった私はそんなことを知る由もなかった。

そんなことがあって、すっかり『2ちゃんねる』を忌避するようになったものの、喉元過ぎれば熱さを忘れるとかなんとやら。それからしばらくして、徐々に『2ちゃんねる』を見るようになる。PCのソフトの情報収集に有用なことが分かってきたからだ。

個人が制作したソフトの貴重な情報が得られたし、ソフトウェア板は比較的平和な板だったことも幸いして、『2ちゃんねる』に対する当初の偏見は薄れていった。それでもスレ住人たちの小競り合いにうんざりさせられることもある。

そこで、2ちゃんねるブラウザを導入することにした。NGWord機能を使えば、任意の単語を含むレスを読まずに済む。不快な単語は片っ端からNGワードへ放り込んだ。その先には、すっきりした「きれいな『2ちゃんねる』」が待っていた。

かくしてソフトウェア板に限らず見るようになる。『2ちゃんねる』に偏見を持っている人に遭遇すると、心の中で「そんなに悪いものじゃないですよ」と思うまでになった(擁護する義理はないから口には出さないけれど)。

購読するスレが増えるにつれ、NGワードもまた加速度的に増えていった。2ちゃんねるブラウザのNGWord機能に登録した単語は、NGwords.txtという設定ファイルにテキスト形式で保存されている。ふと、NGワードを整理しようとNGwords.txtを開いた。

2ちゃんねるブラウザのNGwords.txtの中身を見てゾッとした。そこには、ありとあらゆる呪詛の言葉が並んでいた。

延々と羅列された悪意は、パンドラの箱から噴き出したわけではない。ネットの向こうのどこかの誰かが吐き捨てた悪意だ。その誰かは、偏見が作り出した“2ちゃんねらー”というデフォルメされた概念ではなく、実際に存在している(それは隣人かもしれない)。

匿名掲示板という仕組みが、鬱積した感情を吐露するハードルをほんの少し下げる。ただそれだけで、日常に潜んでいた悪意が鎌首をもたげこちらを睨み付けてくる。悪意に染められたNGwords.txtが表すのは、まぎれもなく私たちが住むこの世界の一面なのだ。

そう思い当たって、再びゾッとした。背筋に走ったその悪寒は、初めて『2ちゃんねる』を見たときと同じものだった。

タイトル:
2ちゃんねるブラウザのNGwords.txtの中身を見てゾッとした話
カテゴリ:
ネット
公開日:
2014年03月10日
更新日:
2014年04月15日

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