名主の滝公園[王子]

東京都北区王子にある名主の滝公園(なぬしのたきこうえん)は、江戸時代に作られた庭園が元になっています。武蔵野台地の突端である王子には水が豊かに流れており、当時は王子七滝と呼ばれる7つの滝があったそうです。その内4つが、今も名主の滝公園に現存しています。

男滝

名主の滝公園の中で最大の滝が、落差8mのこの男滝(おだき)です。当初は湧き水を利用していたそうですが、公園として整備された現在では、ポンプで汲み上げた地下水を流しています。そのため、雨量などに左右されない、安定した水量があります。

訪れた日は猛暑日だったにもかかわらず、滝の流れに沿って涼しい風が降りてきました。人工の滝とはいえ、地下水ならではの清涼感が味わえました。

滝つぼへの進入を制限している滝が多いなか、男滝は珍しく制限されていません。滝に打たれないまでも、足を流れにつけて涼を取ることができます。

そのほかの滝

名主の滝公園には、男滝のほかに、女滝(めだき)、独鈷の滝(どっこのたき)、湧玉の滝(ゆうぎょくのたき)があります。しかし残念ながら、訪れたときはそれら3つの滝は節電を理由に運転を休止していました。

アクセス

情報更新2013年8月
施設名名主の滝公園
住所東京都北区岸町1-15-25
電話番号03-3908-9275
アクセスJR王子駅、もしくは都電荒川線の王子駅前停留場から徒歩で約10分
開園時間午前9時から午後5時まで(7月15日から9月15日は午後6時まで)※入園は閉園の30分前まで
休園日12月29日から1月4日まで
駐車場なし

後記

園内には100本を超えるモミジが植えられているとのこと。今回は、夏に涼をとりながら滝を鑑賞しましたが、秋に紅葉を眺めながら滝の流れを楽しむのも良さそうです。

人工の滝ですが、なかなか侮れないすがすがしさを味わえるため、都内で気軽に楽しめる滝めぐりスポットの一つに数えて差し支えないかと。江戸時代には庶民の避暑地だったという名主の滝公園は、今では都会のオアシスなっていたのでありました。

タイトル:
名主の滝公園[王子]
カテゴリ:
滝めぐり
公開日:
2013年07月31日
更新日:
2014年04月15日

この記事をシェア

関連記事と広告

あわせて読みたい