『キック・アップ・ザ・ファイア・アンド・レット・ザ・フレイムズ・ブレイク・ルース』ザ・クーパー・テンプル・クロース レビュー

ザ・クーパー・テンプル・クロースのセカンドアルバムだが、パンキッシュな攻撃性がファーストよりも後退したため、前作よりも評価を下げる人が多いようだ。

しかし、それを補って余るのがソングライティングの進化である。愁いを帯びたメロディーは衝動を抑制されつつも、いつ爆発してもおかしくないような緊張感をたたえている。

特にM3「ニュー・トイズ」とM6「ブラインド・パイロッツ」はコールド・プレイに代表される、メロディックなバンドが好きな人にもアピールするものがあるだろう。だが、ザ・クーパー・テンプル・クロースは良い意味でもっと行儀が悪い。美しい曲を奏でていても、その奥には混沌とサイケが渦巻いている。それがザ・クーパー・テンプル・クロースの魅力のツボだ。

評点(10点満点)

【8点】ルックスも良い。

タイトル:
『キック・アップ・ザ・ファイア・アンド・レット・ザ・フレイムズ・ブレイク・ルース』ザ・クーパー・テンプル・クロース レビュー
カテゴリ:
音楽
公開日:
2006年09月02日
更新日:
2018年05月30日

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