『シー・ディス・スルー・アンド・リーヴ』ザ・クーパー・テンプル・クロース レビュー

<UKロック>とは、単にイギリス圏のロックミュージックを指すだけの言葉ではなく、 ひとつのジャンルとしての意味合いも含んでいる。 たとえばイギリス人がプレイしていても「これはUKロックじゃないよね」と感じることが皆さんにもあるはず。 そのUKロックらしさを凝縮した音をかき鳴らすのがザ・クーパー・テンプル・クロースだ。

ファーストアルバムの『シー・ディス・スルー・アンド・リーヴ』は、 まるでインディダンス(マッドチェスター)バンドがUKパンクをプレイしているかのようだ。うねるグルーブに陶酔していると、激しくなった揺れに叩き起こされる。深い酩酊感と激しい覚醒感が交互に訪れ、やがて渾然一体となりエクスタシーとなる。それを可能にしているのは、全体を覆うサイケデリックであろう。「サイケの感覚は先天的なもの。持って生まれなければ身に付けることは出来ない」とはサイケデリックバンドの雄、スピリチュアライズドのジェイソン・ピアースの名言である。ならば、ザ・クーパー・テンプル・クロースのメンバー達は間違いなくナチュラル・ボーン・サイケデリアだ。

評点(10点満点)

【8点】過小評価されている。

タイトル:
『シー・ディス・スルー・アンド・リーヴ』ザ・クーパー・テンプル・クロース レビュー
カテゴリ:
音楽
公開日:
2006年09月01日
更新日:
2018年05月30日

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