井の頭自然文化園[吉祥寺]
吉祥寺の井の頭公園に動物園があることは前から知っていたけれど、「公園のおまけ程度の施設」だと思い込んで足を運ばずにいました。ところがテレビ番組『有吉くんの正直さんぽ』でロケしたのを観ていたら、想像してたよりも全然楽しそうな動物園だったのです。
ということで、井の頭公園の動物園、井の頭自然文化園へ行ってきました。
本園と分園
井の頭自然文化園は、本園の動物園と、分園の水生物園に分かれています。本園は井の頭公園の西側に、分園は井の頭池に突き出すような位置にあります。両者は約300mと結構離れていて、移動は少しだけ面倒でした。
ちなみに、井の頭公園は2つの市にまたがっていて、本園は武蔵野市、分園は三鷹市だったりします。
動物園
もっとも心惹かれたのは、このカピバラ。なんだか「さん付け」で呼びたくなる貫録と、かわいさが共存した風貌で、“カピバラさん”なるキャラクターがあるのも納得。ここ井の頭自然文化園では、かなり近くで見られる展示方法でした。
「ふれあいコーナー」ではモルモットを抱っこできます。こちらは檻の中にいたときの写真ですが、わらわら感がたまりません。
ヤギの目って、なんだか漫画みたい。暗いところだと瞳孔が開いてまんまる目になるんだとか。この子は人懐っこいヤギでした。
リスが放し飼いになっている「リスの小径」が一番の見どころかもしれません。エサのクルミを割ったり、食べたり。食べきれない分を地面に埋めて隠したり、また掘り出したり。とにかくちょこまか動いて大忙しのリスたち。見ていて飽きないコーナーでした。
水生物園
水生物園の展示は、主に日本の淡水に生息する生物。基本地味目です。よく見ればきれいだけども、子供受けは悪そう。
園内の水路で発見されたというカミツキガメ。飼いきれなくなったペットを勝手に井の頭池へ放流したのでしょうか。千葉県の印旛沼水系では、繁殖してしまっているそうです。カミツキガメは、特定外来生物に指定されたため、現在は新たに飼うことが禁止されています。
特集展示は日本のカエルたちでした。カエル好きなのでこれはうれしい。
そのほか園内
緑に囲まれた静かな休憩所。井の頭自然文化園は、「動物の展示もある有料の公園」といった感じで、静かな場所も多かったです。
園内に生えている写真の木にニホンミツバチが営巣していて、働き蜂たちが忙しそうに出入りしていました。
過去に、横浜港開港150周年を記念して開催された開国博Y150で大量のミツバチ(たぶん分封蜂球)が見つかって、駆除したニュースがありました。安易な駆除に疑問を感じたものです。井の頭自然文化園で写真の注意書きを出したうえでミツバチを保護しているのを見て、開国博Y150でも駆除する以外の対処法があった筈だと改めて思いました。
アクセス
- 本園 動物園
- 分園 水生物園
情報更新 | 2013年10月 |
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施設名 | 井の頭自然文化園 |
サイト | http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/ |
住所 | 東京都武蔵野市御殿山1-17-6 |
電話番号 | 0422-46-1100 |
アクセス | JR中央線・京王井の頭線 吉祥寺駅から徒歩10分 |
開園時間 | 9:30~17:00 |
休園日 | 月曜(祝日の場合は振替) 12月29日~1月1日 |
入園料 | 400円(一般) |
駐車場 | なし |
後記
もちろん、紹介した以外の動物たちも沢山います。本園と分園、合わせて200強の種類を飼育しているとのこと。ただ、パンダやコアラなどのスターが不在の地味なラインナップなので、結構な動物好きじゃないとぴんと来ないかもしれません。
冒頭で書いた『有吉くんの正直さんぽ』でも、有吉さんからしょぼい扱いされてたし……。東京だと上野動物園のコストパフォーマンスが高すぎるから、比べると厳しいものがあるけれど、井の頭自然文化園も満更でもないです。個人的には存外楽しめた動物園でした。
- タイトル:
- 井の頭自然文化園[吉祥寺]
- カテゴリ:
- 行楽施設
- 公開日:
- 2013年10月27日
- 更新日:
- 2014年04月15日