格安のスリム扇風機は使い物になるか?

冷房は快適な反面、冷え性だと身体が必要以上に冷えてしまうし、電気代もかさみます。とはいえ、猛暑を乗り切るには、なんらかの暑さ対策が必要。そんなニーズに応えるものが扇風機……なのですが、いざ置いてみると思いのほか場所を取るのがネックです。

そこで、物が多い部屋でも邪魔にならないスリム扇風機を導入することに。まずは安いもので試してみようと探してみたら、メーカー直販で三千円台という格安で発見。「安物買いの銭失い」という言葉もあるけれど、格安スリム扇風機はいかに。

普通の扇風機と比べて

まずは、スリム扇風機全般にいえる特長から。

場所を取らない

いうまでもなく、省スペースなのが最大の利点です。使う前から分かっていたことだけど、それでも改めて便利だと感じました。普通の扇風機よりも設置場所に自由が利きます。夏が終わっても、小さな収納スペースに仕舞えるのもポイント高し。

送風が縦に長い

見た目どおり送風が縦に幅広い。椅子に座った状態だと、身体全体にまんべんなく風が当たります。

動作音が大きい

スリム扇風機は、風を起こすための羽根が小さいため、そのぶん羽根を高速に回転させています。なので同程度の風量で比べると、普通の扇風機よりもスリムタイプは動作音が大きくなってしまいます。

山善「スリムファン YSS-J802(W)」レビュー

今回購入したのは、山善の「スリムファン YSS-J802(W)」です。山善は、国内メーカーなのにあまり聞き馴染みがないかもしれないけど、家電量販店で取り扱っている扇風機は、かなりの割合で山善製品だったりします。

購入後の製品トラブルの可能性を考えて、山善が運営しているYAMAZEN くらしのeショップで購入しました。メーカー直販なら、運悪く初期不良の商品に当たっても、すばやく対応してもらえますから。ちなみに購入価格は税込・送料込で3,880円です。

動作音

購入前にAmazonの投稿レビューをチェックして懸念だったのが、「動作音が大きい」という口コミです。事前に覚悟していたからか、動作音は許容範囲内でした。とはいえ、普通の扇風機よりも動作音が大きいのは確かです。

また、テレビの音声と動作音の周波数が重なるのか、マスキング効果でテレビの音声が聞き取りづらくなります。テレビの音量を10~20%ほど大きくする必要がありました。

これは、3段階ある風量の「弱」の場合です。「強」だとさすがに騒がしいです。「弱」でも十分な風量があるため、「強」はあまり使わないと思いますが。

風量が全体的に強め

前項で書いたとおり、「弱」でも風量が結構あるため、いわゆる微風は出せません。

オンオフタイマーなし

YSS-J802は、山善のスリム扇風機の中でもっともシンプルなモデルです。機能は風量の調整と首振りのみ。タイマーがないため、就寝時には使えません。リモコンとタイマーが使いたい場合は、ワンランク上のYSR-J802(くらしのeショップ)なら付いています。価格も千円強しか変わりません。

強度

本体と台座の接続がなんとも華奢です。設置場所を動かすときと、スイッチを操作するときは多少気を使います。大人が使う分には問題ないけれど、ちいさなお子さんがいる家庭では、早々に壊されてしまうかも?

デザイン

白色でシンプルなデザインは無難な感じ。ちょっと事務用な雰囲気です。

スリムファン YSS-J802(W)
ショップ:
YAMAZEN くらしのeショップ
本体サイズ:
幅22cm/奥行24cm/高さ81.5cm
重量:
約3kg
電気代目安:
1時間あたり 50Hz約0.8円/60Hz約1円
コード長さ:
約1.8m
スリムファン YSR-J802(SB)
ショップ:
YAMAZEN くらしのeショップ

本稿で紹介したYSS-J802のサイズなどはそのままに、リモコンとタイマー、更にリズム風を追加した上位機種。

結果

というわけで、山善の格安スリム扇風機は、使い物に……なる!ただし、やや大きめの動作音と、取り扱いに気を使う本体強度の我慢ポイントもあります。

あとは、必要な機能に応じてラインナップから選べば問題ないでしょう。最上位機種でも実売1万円弱のお手ごろ価格ですしね。

タイトル:
格安のスリム扇風機は使い物になるか?
カテゴリ:
雑貨と家電
公開日:
2013年07月22日
更新日:
2014年04月15日

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