ハーブのフィーバーフューは本当に片頭痛の予防になるのか

運悪く、母方の家系が持つ頭痛持ちの血を引いてしまいました。目の奥がズーンと重くなる予兆の後にやってくる頭の痛み。いったいこれは何の因果か、と嘆いていても仕方がありません。頭痛持ちという宿命に、ささやかながら抵抗してみました。

ハーブは、おまじない？

抵抗の手段は、ずばりフィーバーフューです。フィーバーフューとは、夏白菊(ナツシロギク)とも呼ばれているキク科の植物で、ハーブとして用いられています。知人から「片頭痛に効くハーブ」だと教えられたのが興味を持ったきっかけです。

それまでハーブに興味がなかったので、初めは「バーブなんて本当に効くの？」と半信半疑でした。そこで調べてみたところ、フィーバーフューはパルテノライド（パルテノリドとも）という抗炎症作用のある薬理成分を含んでいるのだとか。いわゆる「おまじない」とは違うと分かって、ハーブティーにして飲み始めました。

フィーバーフューは、痛みを和らげるだけではなく、長期にわたって摂取することで片頭痛に襲われる頻度を減らす予防効果も期待できるとされています。副作用も胃腸の不調が報告されているくらいです。

そんな夢のような話には、やはり問題点もありました。このフィーバーフュー、とてつもなくまずいのです。なんともいえない苦さと渋さと臭いがします。「ハーブティー」なんて優雅な言葉は似つかわしくない味です。

ところが慣れとは恐ろしいもので、今では美味しく飲めるようになりました。どうやら、自分にとって有用な食物だと脳が判断すると、その味を受け付けるようになる仕組みが人間には備わっているようです。

そう、年々高まっていた片頭痛が起こる頻度が、フィーバーフューを飲み始めてから明らかに低くなったのです。なくなったわけではありません。でも、頻度が低くなるだけで、どれだけありがたいか、頭痛持ちの方なら分かるはず。以来、毎日欠かさず飲み続けています。

たっぷり飲める、100g入り。

フィーバーフューはサプリメントもあります。個人的に、サプリメントを常用することに抵抗があったため、ハーブティーで摂取してます。しかし、こだわりがないのなら、ハーブティーよりも効率的であろうサプリメントのほうが良いかもしれません。

サプリメントなら、手軽に飲める上に、まずさとも無縁ですしね。

パルテノライドを0.7%含有したサプリメント。

また、フィーバーフューは虫が付きにくいことから、比較的育てやすい園芸用の花「夏白菊」としても知られているようです。ガーデニングが好きなら、自分で育てるのも一考の価値あり。冒頭の写真が夏白菊の花です。

余談ですが、フィーバーフューに含まれるパルテノライドは、男性型脱毛症の進行を抑える働きがあるという研究結果もあります。過去に大阪大の冨田助教らによる研究チームが発表したのですが、その後の報告がされていないため、詳細は不明です。

自己の経験を踏まえて、頭痛持ちならフィーバーフューを試してみる価値はあると断言します。フィーバーフューは、デメリットが少なくて、費用も安いから、気軽に試せますし。

ただし、妊娠中および授乳期間中のフィーバーフューの摂取は控えることが推奨されているのでご注意くださいね。