ドラマ『クロユリ団地~序章~』第3話感想
ネタバレあり
第3話から、監督が中田秀夫から豊島圭介にバトンタッチ。遊び心やカメラの無駄な動きを削ぎ落とした、ぐっとタイトな演出になりました。そのぶん淡々としているけど、それでもこっちのほうが好きです。
今回の怖がらせ役は、様子がおかしい女子高生の瑞穂。これが、前回の少年の霊よりよっぽど怖い。よく言う「生きている人間が一番怖い」ですね。
瑞穂は、お約束の黒髪の長髪。『四谷怪談』のお岩さんから脈々と受け継がれる日本の伝統的な恐怖の記号です。もしも映画『リング』の貞子がミルクティー色のショートヘアだったら、あそこまで怖くなかったはず。
しかしなぜ黒髪の長髪が怖いのか。私が思うに髪の毛は、過去の想いの象徴なのかと。心機一転したいとき、髪をばっさり切ることが多いですよね。積もり積もった恨み辛みを連想させる力が髪の毛にはありあます。
登場人物が女子高生でさえガラケーを使っているのに引っかかりました。明示されていないけど、少し前の時代設定なのかな。この設定は今後活かされてくるのでしょうか。
前回登場した、光を放ちながら回転していた謎の球体は、どうやらジャングルジムだったようです。昼のシーンに映っていました。なぜジャングルジムが光を放っていたのか、謎が深まります。
あらすじ
女子高生の瑞穂は、ある日を境に突然様子がおかしくなってしまう。学校へも行かず部屋に閉じこもる瑞穂を心配した母親は、瑞穂の幼なじみ真美を自宅に招き、様子を見るように頼むが……。
- タイトル:
- ドラマ『クロユリ団地~序章~』第3話感想
- カテゴリ:
- テレビ
- 公開日:
- 2013年05月02日
- 更新日:
- 2013年07月16日