アニメ『惡の華』第4話感想

ネタバレあり

仲村佐和をかばったことでクラスから浮いてしまった春日高男に助け舟を出したのは、他ならぬ佐伯奈々子だった。急接近した春日と佐伯はデートをする約束をした。それを知った仲村は、春日に佐伯の体操着を着てデートに行くことを強要する……。

仲村さんをかばったせいでクラスで立場の悪くなった春日くんを救ったのは佐伯さんでした。よかったね春日くん。しかし、仲村さんをかばったり、佐伯さんに挨拶をされるだけで、地位が下がったり上がったりするスクールカーストには反吐が出ます。

すっかり舞い上がった春日くんは、思春期ならではのポエムを執筆。

君の髪は薔薇
君の香りは青い夕焼け
永遠に救われない僕の罪を
君はその透明なプリズムで
簡単に吹き飛ばしてしまう
僕は変わろう
新しいマッチを擦ろう

痛いポエムかと一見思いきや、よく読むとヴィジュアル系の歌詞みたいで、さほどわるくないですね。自己陶酔が激しいのは思春期だからしょうがない。

前回までキャラが不明だった佐伯さんが一気にメインに。視聴者を仲村さんに感情移入させておいてから佐伯さんを本格導入するのは、なかなか憎い趣向です。先に佐伯さんに感情移入させてしまうと、仲村さん対する抵抗が強くなってしまいますもんね。

すんなりデートの申し込みをオッケーした佐伯さんは、初めから春日くんに気があったようです。だとすると、仲村さんとの関係を茶化された春日くんをフォローした佐伯さんは計算深い。

デートのことを知った仲村さんは、春日くんに佐伯さんの体操着を中に着ていくプレイを強制。SM色が強くなってきました。肉体的苦痛ではなくて、強烈な主従関係に基づく精神的なSMです。ますます『月光の囁き』に似てきたけれど、どう差別化していくのか楽しみです。

こういった支配的なSMの世界は、村上龍の小説で知りました。テレビなどで見るデフォルメされたSMと違って、人格の核をえぐるような凄みがあります。

エクスタシー
著作者:
村上龍
出版社:
集英社

「ゴッホがなぜ耳を切ったか、わかるかい」とそのホームレスの男は僕に話しかけてきた。

佐伯さんに嫉妬していることを否定した仲村さん。でも、カラスを数えながら健気に春日くんを待ったり、ただ話すだけのために放課後一緒に過ごしたりしてるわけで、あまり説得力がありません。

主従関係が確立するのか、恋愛関係になるのか。さてどっち。

タイトル:
アニメ『惡の華』第4話感想
カテゴリ:
テレビ
公開日:
2013年05月04日
更新日:
2013年07月15日

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