アニメ『惡の華』第8話感想

ネタバレあり

仲村佐和と教室を破壊した春日高男。佐伯奈々子の体操着を置き、真実を黒板に書き残した教室へ行くことを春日はためらうが……。

先週のクライマックスは、やはり制作側にとっても会心の出来だったようで、くだんのシーンのダイジェストが今週のオープニングでした。教室を破壊するあのシーンは、アニメ史に残るんじゃないでしょうか。

オープニングが明けて、春日くんと仲村さんが明け方のうらぶれた路地を二人で歩いて帰るシーンは、たっぷり6分間ただひたすら歩くだけ。いかにも実写の日本映画っぽい演出です。

こういった間延びと紙一重の演出は、瞬間瞬間の視聴率を気にしなければならないテレビでは避けられるため、映画になるとこぞってやりがちです。演出はあくまで手段であって、演出そのものが目的になってしまっては、それは監督の自己満足に過ぎません。

では、今回はどうだったのか。「意欲的なアニメにするぞ!」という意気込みが少しばかり先行している印象を受けるものの、必然的な手段だったと評価したい。なにせ、教室を破壊した激しいシーンの後ですから、このくらいの余韻があってもいい。

第7話と第8話をまたいでいるけれど、教室を破壊するシーンと帰宅のシーンは、静と動のワンセットですね。

さて、ちゃっかり手をつないで一緒に帰宅する春日くんと仲村さんは、はたから見ればラブラブなカップルです。SM的な破滅へ向かうかと思いきや、普通を否定しつつも普通の関係へ収束していくのでしょうか。

それにしても、二人の帰路の風景が魅力的でした。路地ズキとしては堪らない風景です。原作漫画家の押見修造さんの出身地である群馬県桐生市でロケをしているそうです。初めてアニメの舞台を実際に歩きたくなりました。これが話に聞く“聖地巡礼”なのかーっ!

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編集者:
ドリルプロジェク
出版社:
飛鳥新社

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閑話休題。翌日、春日くんが教室に着くまでの緊張感は、不穏なBGMも相まって尋常じゃなかった。

「駄目だ、やっぱり駄目だ!旅に出よう、このままどこかに旅に出よう!」

そりゃそうです。あの状況で登校するなら、旅に出てしまいたいよね。春日くんに感情移入してしまって、緊張で脇汗をかいてしまったくらい。

結局クラスメイトには犯人がばれずに一安心かと思いきや、意外と勘が働く佐伯さんにはばれてしまいした。心なしか、そんな春日くんを佐伯さんは受け入れそうな感じですが、どうなる次回。

タイトル:
アニメ『惡の華』第8話感想
カテゴリ:
テレビ
公開日:
2013年06月06日
更新日:
2013年07月15日

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