アニメ『惡の華』第6話感想

ネタバレあり

佐伯奈々子とのデートの翌日に春日高男が登校すると、二人がデートしたうわさでクラスは持ち切りになっていた。佐伯がクラスメイトたちに交際宣言をしたことで舞い上がる春日。体操着のことが佐伯奈々子にバレていないことが分かって春日は安心するが……。

クラスの憧れの的である佐伯さんが、スクールカーストの下位に属している春日くんと付き合い始めたうえに、はみ出し者の仲村さんと昼食を共にする。クイーンとしての自覚がない佐伯さんのせいで、クラスに不穏な空気が漂ってきました。

スクールカーストをクラスの秩序と信じている節がある木下さんの存在が、嫌な予感をさせます。思い込みと正義感と自己欺瞞と鼻っ柱が強い木下さんはちょっと怖い。今後、とんでもないことがクラスで起こりそうです。

教室内(スクール)カースト
著作者:
鈴木翔
出版社:
光文社

スクールカーストとは、学級内で発生するヒエラルキーのこと。本書では、学生や教師へのインタビュー調査を実施。学校生活の実態や本音を生々しく聞き出している。

第6話は小休止的な話だったものの、様々なバランスが徐々に崩れ始めた緊張感がありました。ジェンガのタワーが高くなって、いつか一気に倒れる感じというか……。自分が春日くんだったら、いっそのこと転校してしまいたい。

仲村さんはどう出るのかと思いきや、佐伯さんに近づき、「佐伯さんのぐちょぐちょの中身、私が引きずり出して春日くんに全部教えてあげる」ときました。今更ですが、春日くんよりも仲村さんの方が激しく思春期をこじらせているのだと気がつきました。

底知れぬものを感じさせた仲村さんですが、意外と早く底が見えてきましたね。それとも、もっと深い闇があるのでしょうか。

タイトル:
アニメ『惡の華』第6話感想
カテゴリ:
テレビ
公開日:
2013年05月27日
更新日:
2013年07月15日

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