ドラマ『クロユリ団地~序章~』第5話感想
ネタバレあり
事故物件で幽霊に出くわし腰を抜かした部下に「言ったじゃん、事故物件だって。早く慣れなきゃね」と主人公山崎がぶっきらぼうに言い放つオープニングエピソードが面白い。これまでとはちょっと違う物語を楽しめそうです。
しかし、せっかく秀逸なエピソードなのに、肝心の幽霊がただの変顔した女性だったせいで台無しに。鏡に幽霊が映った瞬間、思わず吹き出してしまいました。表情の作り方が中途半端で、笑わそうとしてるのかと。
恐怖と笑いは表裏一体なので珍しいことではないけれど、ここはきっちり恐怖を感じさせて欲しかった。ホラーは演技力が足りない演者だと、とたんにすべてが上滑りしてしまいます。
どうにも気になったのは、登場人物たちが深夜の山崎家で心霊現象に襲わたのに、次のシーンでは何事もなかったかのように爽やかに朝を向かえていること。いくらなんでも端折り過ぎです。あんな怖い目に遭ったのに、朝ごはん作って出社?
真一くんは実は……、というのがばればれな伏線がありましたが、そのままひねりのない展開を見せるのか、もしくはどんでん返しがあるのか。また、あまり出番のなかった黒百合団地にどうつながってくるのか、後編がいろいろ楽しみです。
あらすじ
いわくつき物件を多く取り扱う柏木不動産で働く山崎吾朗は、井村奈緒美が投身自殺した部屋も担当していた。新人の緒方みゆきの教育担当を任された山崎は、5歳になる息子の真一と二人で暮らす自宅に緒方を食事に誘う。
事故物件だという山崎の自宅に緒方は不吉なものを感じながらも、食事を共にしたことで山崎と打ち解ける。しかし、食後に山崎が咳き込んだまま倒れてしまい……。
- タイトル:
- ドラマ『クロユリ団地~序章~』第5話感想
- カテゴリ:
- テレビ
- 公開日:
- 2013年05月24日
- 更新日:
- 2013年07月16日