ドラマ『クロユリ団地~序章~』第9話感想
ネタバレあり
葉山一家編の監督は三宅隆太。なにを目指しているのかがぼやけていた渡部夫妻編と違って、ホラーの定番演出が多く、久しぶりに『クロユリ団地~序章~』がホラーしてました。
車にいつのまにか霊が乗っている。という定番エピソードが通常よりも怖くないのは、やはり昼間だからか。そいういえば『クロユリ団地~序章~』は昼間のシーンが多いな、と思い返して、はたと気がついた。子役は基本的には21時以降の仕事が禁止されているから、ミノルくんが出演するロケのシーンは明るい時間が多いのかも。
そんなわけで、冒頭の霊能者のエピソードは、完全にすべってるし、いらなかったんじゃね?と観ていたら、再登場して話がつながりました。けれど、スーツの上着を脱いで見た目の感じが変わっていたため、ロッカーに隠れていたのが霊能者だと分かり辛い。ながら見していた視聴者は、「誰これ?」状態だったのではないでしょうか。
相変わらずミノルくんは、怖いどころか場を和ませています。でも、今回は主人公たち葉山一家の目的が分からないサスペンスの要素を盛り込んだため、緊張感がありました。葉山佑介を追い詰めるのがミノルくんではなく、葉山佑介のドッペルゲンガーなのも「怖い話」的でよかった。
散々な出来栄えだった前回の渡部夫妻編よりも大分楽しめました。葉山一家の目的は、おそらく一家心中のようですが、なぜそこに至ったのか。霊能者はどうなるのか。舞台の廃墟と黒百合団地はどう関係するのか。これらが後編でうまく展開できれば、『クロユリ団地~序章~』で一番のエピソードになりそうです。
あらすじ
人里離れた廃墟にやって来た葉山一家は、明るく、家族旅行のようだが、どこか様子がおかしい。誰もいないはずの廃墟で少年に遭遇する娘の麗奈。無人だと思っていた廃墟に一家以外にも誰かいると知った母親は、なぜか態度が一変する。揉める両親から逃げるように部屋を出た麗奈は、階下で物音がしたのに気がつき、階段を下りていくが……。
- タイトル:
- ドラマ『クロユリ団地~序章~』第9話感想
- カテゴリ:
- テレビ
- 公開日:
- 2013年06月19日
- 更新日:
- 2013年07月16日