『アイアンマン3』感想: トニー・スタークは帰ってくる

マーベル・スタジオズ制作のスーパーヒーロー映画らが共有している世界と物語が、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下 MCU)です。MCUは、「日本よ、これが映画だ」なんていうキャッチコピーで失笑を買った『アベンジャーズ』で、第1章の幕を閉じました。

『アベンジャーズ』は、キャッチコピーに見合うほどの映画ではなかったけれど、お祭り気分の高さはハンパない。これは、いくつものシリーズが絡み合うMCUならでは。お祭り気分はくせになる、ということでMCU第2章の幕開けを飾る『アイアンマン3』を鑑賞しました。マーベル・スタジオズの思惑にまんまと乗せられてますね。

あらすじ

ニューヨークで繰り広げられた、スーパーヒーローたちと地球外生命体との死闘から1年後。トニー・スタークは、想像を絶する戦いによって精神を消耗し、不眠に悩まされていた。取り付かれたように新型アーマーを開発し続けるスタークの元に、過去に一晩を共にした植物学者のマヤ・ハンセンが訪れてくるが……。

トニー・スタークという男

いつでも強気でイケイケだったトニー・スタークが、初めて弱気な一面を見せる。この点で、前2作と『アイアンマン3』は大きく違います。主人公は、アイアンマンという超人ではなく、トニー・スタークという一人の男でした。

トニー・スタークは、お金と行動力を持ち合わせていて魅力的ではあるけれど、同時に横暴で傲慢な鼻持ちならない男でもありました。それがシリーズ1・2作目と『アベンジャーズ』における数々の戦いを経て、いよいよ地に足をつけるのです。

1作目から観ているファンとしては、感慨深いものがありました。過去作を観ていなくても物語が分かるように作られているものの、トニー・スタークの遍歴を知らないと『アイアンマン3』の醍醐味は味わえないでしょう。

監督の交代

前2作と『アイアンマン3』のカラーが異なるのは、おそらく監督がジョン・ファヴローからシェーン・ブラックに交代したから。この交代は、個人的には大歓迎。というのも、アイアンマンというアクションに打って付けのキャラクターを、ジョン・ファヴロー監督はアクションシーンで活かしきれていないと感じていたので。

演出の方向性で好みが分かれるだろうけど、『アイアンマン3』がシリーズ最高傑作かと。ジョン・ファヴロー版が好きな人でも、『アイアンマン2』よりは楽しめるはず。

ネタバレ

本編を観る前は「さらば──アイアンマン」なんて意味深なキャッチコピーをまったく信じていませんでした。なにせ、集客のための姑息な邦題やキャッチコピーが蔓延しているから。最近だと『ダイ・ハード/ラスト・デイ』もちっともラスト・デイじゃなかったし。

ところが、たしかに『アイアンマン3』は「さらば──アイアンマン」な物語でした。

あのトニー・スタークが子供と心を通わせ、ペッパーを守るべき大切な人として自覚する。トニー・スターク・Jrの誕生も近そうな勢いです。おまけにアーマーも自らすべて破壊。これはもう完結編ですね。

最後の最後に「トニー・スタークは帰ってくる」との一文が出たので、『アベンジャーズ2』には参戦するのでしょう。でも『アイアンマン』シリーズをこのままの形でこれ以上続けるのは蛇足な気がします。

エクストリミスで超人になったペッパーがやたらと強いのが笑えました。多分アイアンマンより強いのでは?エクストリミス・ペッパーは『アベンジャーズ2』に参戦して欲しい。解毒剤が作れたのだから、トニー・スタークなら安定版エクストリミスも作れるはず。

後は、ロボットアームのダミー君を最後にきちんと回収していて心が温まりました。機械に感情移入するのって欧米文化でもあるのかな。

今回は、MCU絡みのストーリーは一切なし。かと思いきや、トニー・スタークをカウンセリングしていたのはブルース・バナー(ハルク)だったそうで、後から知って驚きました。これは気がつかなかった観客も多いのでは?マーク・ラファロってあんな顔でしたっけ。

最近の予告編はネタバレが激しいので、鑑賞後に観るようにしているのだけど、『アイアンマン3』の予告編も相当ひどい。

アーマーが勢ぞろいするのは、クライマックス最大のサプライズなのに予告編でネタバレしてしまうとは……。商魂ばかりで、映画に対する愛がないですね。

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お気に入り度

演出が好みに合わなかったジョン・ファヴロー監督が降板すると聞いたときから楽しみにしていた『アイアンマン3』。期待を上回るほどではなかったものの、シリーズに区切りを付けるのにふさわしい出来栄えでした。お気に入り度は、80%です。

タイトル:
『アイアンマン3』感想: トニー・スタークは帰ってくる
カテゴリ:
映画
公開日:
2013年05月15日
更新日:
2014年04月15日

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